絵を描くことを趣味にする
絵を描くことを趣味にするというのは、絵が得意な人にしかできないことだと思われがちです。
しかし、実際には絵が苦手でも絵を描くことで得られる効果というものがあるのです。
最近では心理学への興味関心がある人が増えており、実用書でもカルチャースクールでも心理学を学ぶ機会が増えています。
その中でも注目されているものとしてアートセラピーがあります。
アートセラピーの知識を持っていると、日常のちょっとした所でストレス解消をすることができたり自分自身に向き合うことができたりという機会が作れます。
ここではアートセラピーの魅力と可能性について紹介をしていきます。
アートセラピーとは
アートセラピーとは名前の通り絵を描いて行うセラピーであり絵画療法と言われます。
1940年ごろ、イギリスとアメリカとで同時期にスタートしたと言われているセラピーです。
診療所や精神病院で絵を描かせることによって治療効果があると考えられ、どんどんと発展していきます。
アートセラピーは様々な治療の場で積極的に取り入れられていきますが、日本では始まりが遅く戦後から少しずつ発展をしていきます。
資格についても日本では民間資格しかありません。
それに対してアメリカやイギリスでは専門の大学や大学院があり、ハイレベルな内容となっています。
アートセラピーの担う領域
アートセラピーの領域として最も有名なのは絵画です。
イラストを描いてその深層心理を探っていくというものです。
しかし、アートというのは様々なものがあります。
コラージュや箱庭、陶芸、音楽というのも広義で言えばアートに含まれます。
そのため、写真や粘土、立体造形、劇というものも最近ではアートセラピーの一種として捉えられています。
アートセラピーの効果
アートセラピーというのはただ絵を描くことや粘土をこねることでも十分に効果を得ることができます。
ただただ無心に何かに集中するというのは疲れる作業であり、精神的にアンバランスな状態の時には不向きに思われがちです。
しかし、実際にはそのようなことはなく何かに没頭するという作業は逆に精神を落ち着かせる効果があると言われています。
ただし個人差が大きなものですし、その日の精神状態によって決して良い効果が得られるとは限りません。
作業をしている中でうまく作品が作れないためにストレスフルになってしまったり、作品からネガティブなことを思い出してしまったり、精神的に落ち着かなくなってしまったりということもあります。
もしも作品を作っている途中で何かよくないことが起きれば無理をせずにすぐに中断をするようにしましょう。
無理をしないということを心がけましょう。